トライアスリートの子育て日記

写真と料理と子供が好きなへっぽこトライアスリートの日記です、当面の目標はロングの代表内定

体重が30kg減った

今日は生憎の雨、私の地域は昼から降るという予報だったけど、期待を裏切られて朝から雨。そんなこともあろうかと早朝にランニングしといて良かった。仕事も趣味も転ばぬ先の杖。

ここ半年間、毎日体重計に乗るようにしていたのだけれど、今日の計測値が64.7kgを示した。全盛期の体重は、0.1トン(たしか95kg)にせまる勢いだったので、約30kg体重が減ったことになる。もちろん人間の体重は浮腫や疲労、体内の水分含有量など、浮動的な要素が多く、明日には65kgを上回ると思うのだけれど、運動をはじめて半年で30キロ落とした今日をひとつの節目として、今回の経緯を記事にしておこうと思う。

オムロン

痩せようと思ったきっかけ
元々僕は、学生時代はバスケをやっていたということもあり、かなり痩せ型だった(現役時代は身長170で体重が50キロくらい)。しかし、社会に出て、酒の味を覚え、料理を趣味にするようにしてから、体重が増加の一途をたどり、全盛期は0.1トン(95くらいで高止まりした)近くをマークした。しばらくは問題なかったが、昨年末あたりから体のいたるところに不調を感じ始めた。おそらく糖尿病一歩手前で、高血糖から来るイライラ、激務によるストレスや、ストレス解消のための飲酒、そしてそれらによる家庭の軋轢で、心身ともにボロボロの日々を送っていたように思う。そんな日々の中で、子供の寝顔を見ながら「このままではいけない」と思ったことが最初のきっかけ。

仕事で尊敬されるよりも家族に尊敬される人になろうと思う
僕の人生は、仕事とそれにまつわる勉強だけはストイックにやってきた人生だった。自身の能力が証明される精神性、部下・同僚・上司からの承認、そういうものの奴隷だったように思う。転職を考えてるという話を誰かにすると、数日以内に複数の会社からお誘いをの電話を頂けるくらいには、業界内でも認められていた(狭い業界なのだ)。
しかしそんなある日、急に体の不調を感じ医者にかかった。其の結果、高血圧・高血糖・高脂血なので、生活習慣の見直しを提言された。

毎日遅くまで仕事をし、そして同僚や上司と居酒屋に繰り出し、健康を害し、それらのストレスを家族にぶつける日々、そういうものにホトホトに嫌気がさしていた事もあったので、今回は本気で生活習慣の改善をしようと決心をする。そして、これからは、仕事ではなく家族に尊敬される父親になろうとも思った。

まず買ったのはスマートローラ
元々ロードバイクをしていた僕は、スマートローラを買って家でエクササイズを出来る環境を作った。家でのエクササイズにこだわっていた理由は主に以下の2つ。

バーチャルの勾配に応じて負荷が変わる


・天候に左右されず、かつ質の高い運動が可能
実は運動に本気で取り組んだのは、今回が初めてではなく、2年前にも一度実施したことがある。毎月自転車で1200キロを走り、3ヶ月で95キロから80キロまで落とした(仕事が忙しくなり中断した結果、半年でもとに戻ったが)。ただ自転車の欠点は、2時間の運動しようとすると、1セッションでの拘束時間がゆうに3時間を超えるのだ、なぜなら日本の道路は信号が多いから。とまらずに走れる距離なんてたかが知れている。ワークアウト中、1時間は無駄な時間を使っているのだ。
しかしスマートローラであれば、無限に止まらずに走り続けることが可能(飽きなければ)、まずそこが1つ目のポイント。

・家族との時間を最優先しつつも、ワークアウトの実施が可能
そして2つ目のポイントだが、今回の運動は家族と自分の将来のために行おうと思ったので、トレーニングのために家族との時間が疎かになるようなことがあってはいけないと思ったからだ。だから今でも屋外トレーニングの時間は、家族が寝てる早朝と、家族を寝かしつけた夜に行っている(例外として土日のみ、朝の11時まではトレーニングの時間で使わせてもらっている)。ただ、屋内でのワークアウトであれば、妻と娘が二人で遊んでる時間(ぱぱが除け者にされることはままある!!)や、お昼寝をしている時間、そういった家族との時間のスキマ時間を使ってトレーニングが出来る。

ダイエットの鉄則は消費カロリー>摂取カロリー
糖質制限ダイエット・脂質ダイエット・ケトジェニックダイエット・置き換えダイエット等など、世の中には様々なダイエット方法がある。ただ、一つだけ確実に言えることは消費カロリー>摂取カロリーの不等式が一番大事ということ。この不等式が成り立たなければ何をしても痩せない。そして、脂肪は1キロ 7200キロカロリーなので、一ヶ月で5キロ痩せたいのであれば、一ヶ月のカロリー収支をマイナス36000にすればいい。まずはこれが基本。

以下は僕のやったこと
最初のターゲットは一ヶ月でマイナス5キロ、上記を元とし以下の計画を建てた
・習慣的な飲酒はやめる
まずひとつ目はこれ、習慣的な飲酒をやめる。
酒を飲むと様々なことに歯止めが効かなくなる・翌日のワークアウトで追い込めなくなる・翌日の基礎代謝も下がる。なので飲む理由がなければ飲まない。そして今年は一滴も飲んでいない、この半年間は、会食に行ってもソフトドリンクかノンアルコールカクテルしか飲まなかった(周りの皆さんはもちろんアルコールを楽しまれる)、そもそも、楽しいメンバーとの会食は酒がなくとも愉快だし、酒を飲まねば楽しくない会食などハナから行かない方がいい。*もちろん会食に行く機会は極端に減ったが。

・痩せることが目的ではなく、あくまで結果として痩せることを目指す
2つ目、痩せるためだけの出力など、人間たかが知れているのだ。仮に達成できたとしても、目標を痩せることに置くと「痩せたあと何もしなくなってリバウンド」なんてことになりかねない。なので僕は自転車のイベントで75分以内の完走を目標に、其のためのトレーニングの結果痩せることにしようと思った。
*今では更に大きな目標を掲げている

・家族と仕事に迷惑をかけない
家族に迷惑をかけないのは言わずもがな、仕事でも必要以上に出力することは辞めにしたが、必要未満の出力では会社に迷惑がかかるし査定にもひびくので、仕事に影響の出ないように配慮。

あとは実直に、1週間のカロリー収支をマイナス7200になるように計算して生活するだけ。元々基礎代謝は2000キロカロリーを超えていたので、一週間の運動量の合計消費カロリーを7200に調整、これは途方もない数字のように思えるが意外と簡単。自転車でライド時間2時間半くらいを毎日走れば良い、朝1時間の夜1時間、空き時間で30分で良い。そして日々の食事を栄養バランスに気を使い2000キロカロリー以内に納める。これだけで3ヶ月で18キロ痩せた。(おそらく食事についてもかなりストイックにやっていたので、一週間のカロリー収支がマイナス9000キロカロリーくらいになっていたと思われる)。

3ヶ月もそんな生活を続けていると体も運動に順応してくるし、脚力も伸びてきて単位時間あたりの消費カロリーは増えてくる。何より体が動くと楽しいので、日々のトレーニングが趣味みたいになってくる。この時点で体重が90-->72くらいになる。それ以降は基礎代謝が落ちたのか、飯の食い過ぎなのか、月に2キロ程度しか落ちなくなった。ただ、もうこのレベルになってくると痩せるとかはどうでも良くなっていて、より早く・より強くなるために運動をしている状態になるので、体重の変動で一喜一憂することはほぼなくなった(ワークアウトに回復を追いつかせるために食事量も増えている)。20歳の時より体重が10キロ(20歳の時:55キロ・今:65キロ)重いにも関わらず、20歳のときのスーツがブカブカで着れなくなった。

あと、体重が75キロを切ったあたりからランニングも始めた、ランニングの内容はいずれ別途記事にすると思うが、今は自転車よりランニングのほうが充実度が高い。

痩せて良かったこと
まず、文字通りに「人生が変わった」、自分に自信がついたし、健康診断でオールAを叩き出すレベルに健康体なった。体を動かすことが苦ではなくなったし、今では運動する時間が自分にとってのご褒美となっている。出先でもスタイルを褒められることが多くなったし、運動をしている人間だと認知されるようになった。子供や妻と一緒に出かけるときも、心なしか家族が誇らしげな顔をしているように思う(これは多分気のせい)。

次に酒をストレスのはけ口にすることがなくなったので、家族仲が非常に円満になった。細かい口論は今もあるがシリアスな喧嘩は皆無になった。仕事や育児や家事でたまった鬱憤は運動で解消するようになり、妻も非常に喜んでいる(子供は乗り心地の良いお腹がなくなって少し寂しそうだが)。酒を飲まなくなって、金の消費速度が明らかに減ったので、余剰分は家族との未来のために運用に回すようにしている(たまにカメラの機材も買うけど)。

最後に、生涯を通して続けて行きたいと思う趣味が一つ増えた。運動はきっとこれからも続けていく、休むことはあるかもしれないが、辞めることはきっとないと思う。僕の生涯の趣味に写真・料理・読書・映画(多趣味でしょ)があるが、それらに浸っている時のワクワクと同じものを、運動を通して日々感じている。早朝に静まり返った町を走る爽快感も、ネオンに彩られた町で浸るランナーズ・ハイも、好きな音楽を聞きながら走る長距離走も、本当に最高なのだ(ランニングの魅力については詳しくは別記事で)。

そして、子供が物心つくようになった時、アイアンマンの世界選手権の出場権獲得に挑戦したい(その前にサブスリーや富士ヒルでシルバーとかいっぱい目標もあるけど!)

子供がそれくらいのときに「努力が報われる姿」を見せることは、きっと非常に良い教育になるし、「努力が報われなかった姿」を見せることも、それはそれできっと良い教育になるのではないだろうか。

楽(らく)して痩せることは出来ないが、楽(たの)しく痩せることは出来る
結局ダイエットはこれに尽きる、楽して痩せる方法などない。適度な運動と、栄養のある食事、質の良い睡眠、もとい規則正しい生活。これらが揃ってはじめてダイエットは成功するのだ。

ダイエットに終わりはない、落としたい体重にリーチしたら、あとはそれを維持していかねばならない。なので、生活習慣の改善を趣味にするとか、そういったものを生活の一部に組み込むしかない。だからきっと、自分で楽しいと思える方法ではないと続かないと思う。

そしてもし、そういうものに出会い、それを続けていくメンタリティーを獲得できたのならば、それはダイエットを抜きにしても、人生の質を一段階引き上げてくれるに違いない。皆さんもぜひ良いダイエットライフを送ってください。